【#課題研究所】え?海賊って今もいるって本当?

環境破壊、食料や水の不足、生物種の減少など、人間がどれほど進化しても、一向になくならない課題たち。

むしろ課題の数は昔より多くなってきているようにさえ思えます。

一人で課題に立ち向かうよりも、より多くの人が力を合わせれば、ぐっと解決に近づく。

そのためにはまず、一人でも多くの人に、何が課題なのかを知ってもらうことから。

そんな考えのもと、【#課題研究所】では、人類が直面する様々な課題を解説していきます。

今回は、実は現代にもれっきとして存在する「海賊問題」についてです!

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そもそも「海賊」とは?

みなさんは「海賊」と聞いて、何を思い浮かべますか?

パイレーツ・オブ・カリビアンとか、ワンピースとか。

いずれも遠い昔か、空想の世界のお話ですよね~

海賊とは、ずっと昔から世界中に存在する、海上の船舶に略奪などの不法行為をはたらく人たちのことです。

古くはローマ帝国の頃から歴史上に現れ(恐らくそれ以前にもいた)、北欧のバイキングも有名です。

また、歴史の教科書で習った「倭寇(わこう)」も海賊のことですね。

かつて1718世紀は「海賊の黄金時代」と呼ばれ、カリブ海などで海賊行為がさかんに行われました。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界観に代表される、ドクロのマークの旗を掲げた帆船に乗り、金銀財宝の略奪に明け暮れる野蛮で勇敢な荒くれ者たちという、みんなが思っている海賊のイメージは、この頃の海賊がモデルとされています。

そんな海賊ですが、近代国家の成立と海軍の整備に伴い、世界中でその活動は徐々に取り締まられ、いつの間にか姿を消すことに。

そして、海賊はいつしか、昔話に登場するノスタルジックな存在となっていきました。


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現代にも存在する「海賊」

しかし!

科学技術がこんだけ発達した現代においても、海賊はまだ存在しているんです。

国際海事局(IMB, International Maritime Bureauによれば、2010年には世界中で445件の海賊事件が発生しました。

特に、マラッカ海峡を中心とするインドネシア周辺近海と、アフリカのソマリア・アデン湾が多いとされ、2010年の445件のうちアフリカでの発生は259件と、全体の約6割を占めています。

そして、海賊も時代の変化に伴い、進化を遂げています。

現代の海賊は高速艇を乗りまわし、マシンガンなどのハイテクで武装し、トランシーバーで連絡を取り合いながら、タンカー・商船・漁船を狙います。

なぜ現代でも「海賊」が存在するのか?

「でもさ、コロンブスがアメリカ大陸をインドと間違えた時代ならともかく、GPSや衛星など科学技術がこれだけ発達した現代において、海賊が存在できる余地なんてないんじゃないの?」

みなさん当然そう疑問に思いますよね~

文明が高度に発達した現代において、なぜ海賊がいまだに存在するのでしょうか?

理由はこうです。

海賊が徐々に姿を消してきたのは、近代国家の成立と海軍の整備に伴ってでした。

しかし、国内紛争や政治制度の不安定さなどの理由から、国の統治能力が弱ってしまうことがあります。

そこに、海賊行為がつけ込むスキができるのです。

例えばソマリアは、1991年に政権が倒れて以降、国の全土を実効支配する政府が存在しない混乱状態に陥ってしまい、劣悪な治安状況の下、大量の難民及び国内避難民が発生する状況となりました。

国民は貧困となり、若者も就職が難しくなってしまいます。

さらに国も海賊を取り締まる余裕がまったくなくなってしまい、そうしたことが重なって、海賊を発生させる要因となったのです。

実際、ソマリアでは2001年から海賊の発生が報告されるようになり、2005年には急増、2010年には年間219件もの多さとなってしまいました。(国際海事局(IMB)データより)

ソマリアの海賊の脅威

実は、ソマリア沖・アデン湾は、スエズ運河を経由してアジアとヨーロッパを結ぶ重要な海上交通路の途中にあります。

スエズ運河を通過する船は必ずこの海域を通過しなければならないのです。

急増した海賊が、船の乗っ取り船員の人質強奪積み荷の強奪などの事件などを引き起こすようになります。

これにより海上輸送が不安定になると、乗組員も船に乗ることを嫌がるようになったり、海運保険料が値上がりしたり、危険迂回のため遠回りのルートに切り替えざるを得なかったりで、海上輸送が不安定となり、世界の物流に与える影響も大きくなってきたのです。

海賊問題に対する国際社会の取り組み

国際社会は、ことの重大さを認識し、海賊対策に本腰を入れ始めました。

国連は2008年、人道支援物資の輸送と通商航路の安全確保のため、海賊を掃討するための安全保障理事会決議を採択。

この決議をきっかけとして、多くの国が船舶警備のために海軍艦艇を派遣するようになり、海賊を武力鎮圧する事例が増えてきました。

日本政府もソマリア沖の海賊に対処するための取り組みを開始。

2009年より護衛のため海上自衛隊の護衛艦を派遣し、アデン湾を航行する船舶の護衛にあたっているほか、哨戒機を飛ばして空からの監視活動を行うなど、海賊対策の国際協力を行なっています。

また、こうした直接的な対策に加え、海賊の発生の根本原因である国の統治能力の向上や貧困の解消などの問題の解消を通じた根本原因の除去を目指して、国連やユニセフなどの国際機関と連携した活動を行っています。

こうした国際社会の一致団結した取り組みにより、ソマリア沖の海賊事件は減少傾向

IMBによれば、2019年上半期現在、ソマリアでは1件の海賊行為も発生していません。

これはめざましい成果であると評価できるのではないでしょうか。

私たちに何ができるか?

しかし、ソマリアの海賊の教訓のとおり、国の治安状況が悪化すれば、いつまた海賊が再発してもおかしくありません。

しかも、ひとたびそれが海上交通の要衝で発生すれば、世界経済への影響はもちろん、資源を持たない日本にもたちまち大きな影響が及びます。

だとすれば、海賊はいないにこしたことはない。

海賊問題に対処するため、我々ができることは何でしょうか?

先ほどご紹介したとおり、海賊問題の根本原因は、国の混乱と国民の貧困です。

だとすれば、海賊問題にあたって私たちができることは、国家の安定を支援することになります。

それは貧困の解消であったり、食糧・水不足問題の解消であったり、教育を受けられない人を減らす取り組みだったり、さまざま考えられるでしょう。

どんな課題でもいいので、まずは「課題解決のため自分にできることは何だろう?」と考えてみることから始めてみませんか?

そして解決に向けたアクションを起こしてみましょう。

その第一歩が、結果的に世界中から海賊行為をなくすことにつながっていくはずです。

今回の記事を見て興味を持った方は、以下のサイトものぞいてみてください。

考えたり何か行動を起こすきっかけになるはずです!

まとめ

いかがでしたか?

現代でも存在する海賊問題の現状と、海賊問題をなくすための対策についてご紹介しました。

現代の海賊問題について一人でも多くの方に知ってもらい、その解決を通じてこの社会をより良くするために何か行動に移すきっかけになることを切に願います。

「知らなかった!」「興味深かった!」という方は是非シェアをお願いします!

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