「関の山」という言葉がありますが、最近、この言葉をじーっと見ていたら…
「ん?ちょっと待てよ、関の山の「山」ってどこにある山なの?」
と疑問に思ってしまいました(私だけか?笑)
調べてみると、へぇ〜そうだったのか!な事実が分かり、スッキリ♪
是非皆さんにも知ってもらいたかったのでシェアしますね!
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「関の山」の意味は?
まずは「関の山(せきのやま)」の意味をおさらいしておきましょう。
辞書によれば、「関の山」は、一生懸命やってできる精一杯の限度、という意味です。
例えば、
「一日に一冊読むのが関の山だ。」
「このチームはせいぜいベスト8が関の山だろう。」
などと使われます。
この言葉は、誰かの能力や程度の限界を指摘するものなので、あまり良いニュアンスでは使われないような気がしますね。
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「関の山」の語源は?
それでは「関の山」の語源はどこから来ているのでしょうか?
私は最初、「関の山」はどこかに実在する山に由来するのではないかと予想していたのですが、見事に裏切られました(笑)
「関の山」の語源は諸説あるようですが、かつて三重県にあった関町で行われていたお祭りの「山車(だし)」に由来する、というのが一般的のようです。
三重県の関町(2005年の市町村合併により現在は亀山市)では江戸時代から祇園祭りが行われていました。
この祭りでは、かつては16基もの山車が練り歩いていましたが、これが大変立派なものであり、これ以上贅沢な山車は作れないだろうということで、精一杯・限度いっぱいという意味を「関の山(山車)」と表現するようになった、ということです。
なるほどそう来たか!って感じです(笑)
日本語って奥深いな~と改めて感じました!
ところで、「関の山」はいつ頃から使われるようになったのでしょうか?
これは必ずしもはっきりしませんが、江戸時代の流行作家・式亭三馬の「浮世風呂」にはこの言葉が登場するとのことなので、少なくとも江戸時代から使われていた言葉のようです。
「浮世風呂」とは式亭三馬の出世作であり、文化6~10年(1809~1813)に書かれました。
銭湯に集まる江戸の庶民の会話を通して、当時の生活の諸相を生き生きと描いているのが特徴です。
関の山を英語で言うと?
では「関の山」を英語では何と言えばよいのでしょうか?
「関の山」を英語で言う機会はあまりないと思いますが(笑)、辞書によれば、
「the most one can do」
「as much as one can」
「as hard as possible」
という表現が紹介されていました。
「30 miles per hour is the most this motorcycle cam make.(このバイクは時速30マイル出すのが関の山だ)」
といった感じでしょうか。
こうした日本語独特の慣用表現を英語に訳す際にいつも思うのですが、一つの単語や熟語で表そうとすると詰まってしまうので、そうではなく、言葉の持つ意味やニュアンスを正確に理解し、それを英語で表現すればよいのかを考えることが大事だなと、改めて思いました!
まとめ
いかがでしたか?
「関の山」の意味や語源、英語での言い方をご紹介しました。
いやぁ~、日本語って本当に奥深くて面白いですね!
また面白い言葉の由来を調べたらシェアしますのでお楽しみに!
「知らなかった!」「面白かった!」という方は、是非シェアをお願いします♪
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