日本人が趣味にしたいナンバー1・釣り(本当か?笑)。
でも、釣りをスポーツとしてやっているという意識はありませんよね。
しかし!
釣りはかつてオリンピック種目として行われたことがあり、海外ではれっきとしたスポーツとして楽しまれていること、ご存知でしたか?
「スポーツ・フィッシング」という言葉がありますが、私は今までずっと「何で釣りにスポーツがつくのだろう?」とずっと疑問に思っていました。
この機会に調べてみたら色々面白いことが分かりましたので、シェアしますね!
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釣りが五輪に登場していた?
以前このブログにも登場した1900年フランス・パリ五輪。
(参考)オリンピックではなぜメダルをあげるのか?金メダルは実は純金ではない?メダルの歴史や仕様に迫る!
このとき、非公式ながら、釣りは一つの競技種目として実施されたのです。
ルールは、2日間で釣り上げた魚の総重量を競う、というもの。
6カ国が参加しましたが、最終的な勝者の記録は残っていないとのことです。
そして、実はこんな動きもあったこと、ご存知でしたか?
2016年10月、国際スポーツフィッシング連盟(CIPS)が2020年東京五輪に向けて釣りを正式種目に加えるよう申請したのです。
結果は不採択ですが(もし採択されていれば大きな話題になっていたでしょう)、我々日本人の常識からすれば、釣りがスポーツ?ありえない!と思いますよね。
でも海外ではなぜこのような動きが出てくるのでしょうか?
みなさん不思議に思いませんか?
その疑問を解く鍵は、スポーツという言葉のとらえ方の違いにあるようです。
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スポーツの言葉の由来
まずはスポーツという言葉の由来について見ていきましょう。
ブリタニカ国際大百科事典によれば、スポーツの語源はラテン語の「deportare」からフランス語「desporter」に転じ、さらに英語「sport」となった、とされています。
「deportare」は「de(離れる)」+「portare(ものを運ぶ)」で、日々の生活から離れること、つまり、気晴らしや休養する、楽しむ、遊ぶ、などを意味しました。
かつて、この言葉、およびフランス語での「desporter」は、カードで遊んだり気分転換をしたりして、楽しい感情を発散させるものは何でも指しました。
その後、14 世紀にイギリス人が「disport」として英語に使用し始め、16世紀に「di」が取れて「sporte」または「sport」になったと言われています。この頃は、山登りや食事をすること、そして女性を口説くことまで幅広くスポーツとされていたそうです(幅広すぎ!笑)。
その後、18世紀頃に現在の体を動かして競争するというスポーツの意味が加わり、現在に至るのです。
様々なスポーツの種類
このように見てくると、スポーツという言葉は、現在我々が抱いている「身体を動かして競うもの」という意味にとどまらず、「楽しんだり遊んで精神的にリラックスする」などの幅広い意味を持つ言葉である、ということが分かります。
このことは、英語では様々な種類のスポーツがついた言葉が存在することでも理解できます。
我々が普段スポーツという言葉で連想する身体を使った競技は「physical sports(フィジカルスポーツ)」と呼ばれます。
一方で、「mind sports(マインドスポーツ)」という言葉があり、これはチェスやカードゲームなどの頭脳を使うものを指します。
また、F1などの自動車レースやバイクの競技は「motor sports(モータースポーツ)」と言いますよね。
さらに今世界中で話題となっている、コンピュータゲームで競い合う「Esports(Eスポーツ)」もあります。
こうして見れば、海外で釣りがスポーツに含まれる発想も納得できますよね!
まとめ
いかがでしたか?
スポーツという言葉が持つ多様性についてご紹介しました。
日本人はスポーツを楽しむことが苦手な気が国民ですが、今一度スポーツの原点に立ち戻り、楽しむことを忘れないようにするのが必要かもしれませんね!
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