普段何気なく使っている言葉を、じーっと見つめていると、ふと「あれ?何でこうなっているの?」と感じること、ありませんか?
私はある時、「何で雷は雨と田からできているのだろう?」と疑問に思いました。
そこで調べてみると、興味深いことが芋づる式に分かってきたのです。
とても興味深かったので皆さんにもご紹介しますね!
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「雷」の由来は?
「雷(かみなり)」の言葉は、中世頃から使われるようになったようです。
雷は昔、神様が鳴らしている音だと信じられていました。
なので「神鳴り」と書いたそうです。
よく鬼が雲の上で太鼓を持って鳴らしている絵がありますよね、あれです。
ドリフの雷様と言ったほうが分かりやすいでしょうか(笑)
さて、雷の漢字になぜ雨と田が使われているのでしょうか。
雷の字は正式には「靁」と書くそうです。雨に田が三つ。
実は、ここでいう「田」は、田んぼではなく、小さな太鼓(小つづみ)のことを指します。
田が三つあるのは回転する形を表現しています。
つまり、かみなりは、雨が降っている最中に小つづみが回転しながら鳴ることをいう、となります。
昔の雷様のイメージでは、背中に輪になった小さな太鼓を背負っていますが、この太鼓が「田」ということなんですね。
こんな感じです(またドリフですみません(笑))
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「稲妻」の由来は?
さて、雷の類義語に「稲妻(いなずま)」という言葉があります。
こちらの由来はどのようなものなのでしょうか?
昔から、稲の結実する秋頃に雷が多かったことから、雷が稲を実らせるという信仰がありました。
稲妻の「妻」は元々は「つま」で、夫婦や恋人がお互いを呼ぶ言葉のこととされます。
つまり、雷は稲が良く実るために必要な相方、という意味のようですね。
「いかずち」の由来は?
そして、雷の類義語に「いかずち(いかづち)」とう言葉もあります。
こちらはどういう由来を持つのでしょう?
いかづちは古代は「厳つ霊」と書いたそうです。
「厳」はたけだけしい、荒っぽいという意味。
つは助詞で「の」という意味。
「霊」はそのまま、精霊といった意味です。
つまり、雷は精霊による荒々しいしわざ、と考えられていた、ということですね。
ちなみに、やまたのおろちの「ち」も「霊」という字です。
「くわばらくわばら」とは?
よくおばあちゃんとかが「くわばらくわばら」と言うのを聞いたことありませんか?
あれは実は雷を避けるおまじないなんです。
くわばらとは「桑原」で、兵庫県三田市にある地名のこと。
学問の神様・菅原道真は、死後に雷神となったといわれています。
その菅原道真の領地であった桑原には、落雷が一度もなかったとのこと。
このため、菅原道真公にあやかって「くわばら、くわばら」と唱えるようになった、といわれています。
他にも、雷神が桑の木が嫌いなのでこう唱えるようになった、という説もあるようです。
まとめ
いかがでしたか?
雷やその類語である稲妻、いかづちの語源や関連情報をご紹介しました。
くわばらくわばらは、最近聞かなくなりましたね~死語になってしまうのでしょうか。
言葉が持つ奥深い歴史をかみしめながら使わねばと思いました!
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