興味深いニュースが伝えられました。
2018年8月27日に関東地方を襲った雷雨について、気象庁がダウンバースト現象だった可能性があるとみて現地調査を始めたのです。
ダウンバースト現象を体験した人は「死ぬかと思った」とコメントしています。
死ぬほどの恐怖を感じる「ダウンバースト現象とは一体何でしょうか?
気になって調べたら衝撃の事実が判明したのでシェアします!
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ダウンバースト現象とは?
28日付のテレ朝NEWSが以下のとおり伝えています。
「もう死ぬかと…」前橋市の突風はダウンバーストか
27日に関東地方を襲った雷雨について、気象庁がダウンバースト現象の可能性もあるとみて現地調査に入りました。
前橋市では午後5時ごろから激しい風と雨に見舞われ、住宅の屋根が飛ばされるなど被害が相次ぎました。瓦ぶきの納屋が突風で押し潰された住民の女性はその瞬間、納屋の中に止めていた車の中にいたということです。
住民女性(69):「もう死ぬかと思った。69歳だけど、今までこんな怖い思いはしたことない」
気象庁は、積乱雲からの強い下降気流が地上にぶつかって広がるダウンバーストが周辺で起きた可能性があるとみて現地に調査班を派遣しました。担当者は、ダウンバーストについて「もう少し精査が必要」と話しています。
2018/08/28 17:56 テレ朝NEWSより引用
そもそもダウンバースト現象とは何でしょうか?
まずはダウンバーストをきれいに捉えたこの動画をご覧ください。
いかがですか?風雨が雲から地上に叩きつけられるように吹き下ろしている様子が見事にカメラに収められています。
ダウンバーストとは気象用語で、積乱雲から爆発的に吹き下ろす突風のことをいいます。
風速50メートルを超えることもあるといいますから、超大型の台風に匹敵する風が吹きます。
ダウンバーストは、地上に吹き下ろした後、地面にぶつかってものすごい勢いで水平方向に広がります。
その広がりが4キロメートル以内のものをマイクロバースト、4キロメートル以上のものをマクロバーストと呼びます。
広がりが小さいマイクロバーストの方が風速が速くて強くなります。
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発生のしくみは?
ダウンバーストはどのようにして発生するのでしょうか?
その原因は2つあるとされます。
1つは、積乱雲の中で落下する膨大な量の水滴に空気が押され、下の方に吹くというもの。
もう1つは、水滴や氷粒が落下する際の気化熱によって、周辺の空気が冷却されて密度が増し、下降気流が発生するというものです。
ちょっと難しいですが、いずれにせよ、積乱雲が消えてなくなる過程で発生する現象ということができます。
なお、ダウンバーストと同じく突風を伴う気象現象として竜巻がありますが、ダウンバーストが下降気流であるのに対し、竜巻は上昇気流であることが異なります。
そして、気象庁が発する「竜巻注意情報」というのがありますが、これはダウンバーストに対する注意も含まれています。
ダウンバーストはどれくらい危険なの?
ダウンバーストの強い風により、樹木が倒れたり屋根が飛ばされたりといった、台風と同様の被害が発生することがありますが、最も注意すべきは飛行機の離着陸とされています。
実際、ダウンバーストを原因とする飛行機の墜落事故が過去に何度も起きています。
ダウンバースト、およびダウンバーストの地面からの跳ね返り(ウインドシア)によって、飛行機の機体が上下左右に翻弄されることになるからです。
このため、最新型の飛行機では、機体がウインドシアを感知した場合、警告を発するとともに自動的に着陸を回避するプログラムが作動するようになっているものもあるとのこと。
私も飛行機の着陸時にドスンと強く地上に降り立つのを経験したことがありますが、ダウンバーストによって地面にたたきつけられたのかもしれません。今思えば身の毛がよだつような気がします。
まとめ
いかがでしたか?
ダウンバーストのしくみや発生のメカニズム、飛行機に与える影響などについてご紹介しました。
珍しい気象現象であるダウンバースト、できれば出くわさないで済むに越したことはないのですが、知っていれば対処の仕方も違うというものですね。
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