人類と石綿の興味深い歴史に迫る!東方見聞録やかぐや姫にも登場する石綿について

みなさんは有害危険物質・石綿(いしわた)ってご存知ですか?

石綿(またはアスベスト)は人体に有害なため、現在は製造や販売等が禁止されていますが、昔は小学生の理科の実験で使う「石綿金網」であったり、駐車場などの断熱材・防火材として身近な存在でした。

私は最近、国家資格の勉強で石綿の危険性を学ぶ機会があり、どんだけ危険な物質なのか色々調べてみたところ、石綿にはかなり昔から人類に重宝されてきた歴史があることが分かりました。

とても興味深かったのでシェアしますね!

本ブログは石綿の有用性をPRしたり、素晴らしさを喧伝するものではありません。

石綿はあくまでも発ガン性を有し、取り扱いには専門的知識を要する有害危険物質です。


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石綿とは?

まずは石綿について簡単におさらいしておきましょう。

石綿(いしわた、オランダ語でasbest、英語でasbestos)は、天然の繊維状鉱物の総称です。

アスベストという言葉でも広く知られています。

耐熱性や耐久性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ、しかも安価であるため、「奇跡の鉱物」として重宝され、かつては建設資材や電気製品、自動車、家庭用品など様々な用途で使用されてきました。

世界的に多くの地域で産出し、日本でも北海道を中心に採掘が行われていました。

しかし、空中に飛散した石綿の細かな繊維を長期間大量に吸入すると肺がんや中皮腫を引き起こすことが判明。

日本では現在、危険有害物質として、一切の製造・輸入・使用・譲渡・提供が禁止されています。

現在では石綿の代替品として、グラスウール(ファイバーグラス)やセラミックファイバーが用いられる傾向にあります。

ちなみに、かつて理科の実験で用いられていた「石綿金網」も、200511月にはすべての小中高校での使用中止、および廃棄または廃棄を前提とした密封保管がされていることが確認されていて、現在ではセラミックやセラミックファイバーを利用した金網が使用されているそうです。


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石綿の知られざる歴史

このように現在では製造や販売等が禁止される危険有害物質・石綿。

しかし、石綿は自然界に豊富に存在し、長らく人類の歴史において重要な役割を果たしてきたのです。

初めて人類が石綿を使用した時期には諸説ありますが、一説では紀元前75万年前とも言われています。

石器時代に瓦礫の中に石綿の繊維が発見されています。

紀元前1万年前には、スカンジナビア半島の粘土による調理器具に石綿の繊維が含まれていました。

粘土に石綿の繊維を加えることで、陶器などの耐熱性を高めることができると考えられていたと言われています。

また、紀元前4000年頃には、石綿の長い髪のような繊維がランプやキャンドルの芯に使われたと考えられています。

古代エジプトでは、エジプトのファラオの遺体が腐敗しないよう、ミイラを作る際に石綿を使った布で包まれていました。

古代ローマやギリシャでも石綿はその不燃性を活用しランプの芯や死者を火葬する際に包む布として活用されていたことが分かっています。

マルコ・ポーロの「東方見聞録」には、ヨーロッパでは火に焼けない「サラマンダーの皮」と言われている布が、実際には鉱物である旨の記述があります。

サラマンダーとは、当時ヨーロッパで信じられていた、火の中に生息するトカゲの妖怪のこと。

ヨーロッパでは当時、燃えない布である「サラマンダーの皮」が売られていましたが、マルコ・ポーロは中国の石綿の鉱山を訪れ、これが石綿であることを指摘したというわけです。

もっともマルコ・ポーロの主張は相手にされなかったとのこと。

また、石綿は日本の「竹取物語」にも登場するんです。

「竹取物語」では、かぐや姫が男たちに5つの難題を突きつけますが、その一つが「火鼠の皮衣(ひねずみのかわごろも)」を持ってこい、というもの。

火鼠とは、中国に伝わる怪物の一種で、南の果ての火山の炎の中にある不尽木(ふじんぼく)という燃え尽きない木の中に棲んでいるとされます。

火鼠の毛から織って作った火浣布(かかんふ)は、火に燃えず、汚れても火に入れると雪のように真っ白になるという特別な布だと信じられていましたが、これは実際は石綿で作られたものでした。

ちなみに男は商人から「火鼠の皮衣」だとされる布を購入し、かぐや姫の前に持って行きますが、本物かどうか確認するために火をつけてみると、あっさりと燃えてしまったとのこと。ニセモノをつかまされたというわけです。残念!

なお、石綿の持つ危険性は、古代ギリシャ時代にはすでに可能性を指摘されていたようですが、人類が実際に石綿の危険性を科学的に実証するにはさらに長い年月を要することになります。

そのあたりの人類と石綿の長い歴史は改めてアップしますね!

まとめ

いかがでしたか?

石綿は人類と長いつき合いがあり、東方見聞録やかぐや姫にも登場することを紹介してきました。

石綿をめぐる長大な歴史に思いを馳せれば、国家資格の辛い勉強も少しは楽しく取り組めるかもしれませんね?!

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