最も身近な食品の代表格が「塩」です。
で、スーパーで買う塩は「食塩」と書いてありますね。
ここでふと疑問に思ったのが「塩って何で「塩」だけじゃいけないの?「食塩」って書かなくても、ただの「塩」だけでいいじゃん!」ということ。
気になったので調べてみたら、そこには塩の奥深い世界が隠れていました…
面白かったのでシェアしますね!
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日本の塩の用途別消費量
まず疑問に思ったのは、塩の食塩以外の使い道。
わざわざ「食塩」と言うからには、食用以外の塩もあるはず…!
例えば、お相撲さんが土俵の上にまく塩。
または、神事で使う清めの塩。
他にもバスソルトとかありますよね。
そういった食用以外の塩の使い道は、一体どうなっているのでしょうか?
財務省「塩需給実績(平成28年度)」によれば、日本の塩の用途別消費量は以下のとおりとなっています。
食用:95万トン(12%)
ソーダ工業用:594万トン(75%)
その他:101万トン(13%)
出典:「塩需給実績(平成28年度)」財務省 ※カッコ書きはシェア
この驚きの結果。
食用の塩の消費量って、実は全体の1割ちょっとでしかないんです。
そして、ほとんどの塩は「ソーダ工業」というものに使用されているようです。
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ソーダ工業とは何か?
ところで「ソーダ工業」って何でしょう?
シェアが75%とハンパなく多い。
ますます気になって、次にソーダ工業について調べてみました!
ソーダ工業とは、塩を原料にして、様々な製品の原料となる化学薬品を製造する工業のことです。
代表的なソーダ製品として、水素や塩素、カセイソーダなどがあります。
水素は現在、燃料電池車の燃料として注目を浴びています。
塩素は様々な化学製品や医薬品の製造に使われる原材料です。
このように、ソーダ工業は実は日本の製造業を支える重要な産業だったのです。なるほど!
ちなみに、日本の塩の自給率は約100万トン。この量は食用の塩の消費量をまかなえる量になります。
しかし、需要の大半を占めるソーダ工業用の塩は海外からの輸入に頼っているのが現状です。
そして、海外から輸入する塩の量は年間約700万トン。
その大半はオーストラリアとメキシコからの輸入が多くを占めているんですって。
まとめ
いかがでしたか?
いつもの塩が、実は食用よりもむしろ工業に重要な役割を果たしていたとは、知らないことばかりですね〜
一つ賢くなりました(笑)
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