世界の公式観光サイトが伝える旅の魅力に迫る!ポーランド編

インバウンドの仕事をしたことがある著者がいつも思うのは、「日本人と外国人の好みは必ずしも一致しない」ということ。

日本人がオススメする観光地や観光スポットが、必ずしも外国人に受けるとは限りません。

そこで、海外の各都市が運営する観光情報ウェブサイトでは、どういった観光スポットや内容をPRしているのか、日本人が求めるポイントと同じなのか・違うのかが気になり、調べてみることにしました。

今回は、サッカー2018年ロシアW杯で日本代表が激突する国・ポーランドです!


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ポーランドってどんな国?

まずはポーランドについてざっとおさらいしておきましょう。

ポーランドの正式名称は「ポーランド共和国(Rzeczpospolita Polska」。

中央ヨーロッパに位置し、北はバルト海に面し、ドイツ、チェコ、ウクライナなどと国境を接しています。

ポーランドの国名は「平原の国」という意味。その名のとおり、国土のほとんどは広大な平野となっています。

31万㎢の国土に、3,800万人が住んでいます。

気候は、バルト海の近くでは温帯気候ですが、頭部や南部の山岳地帯では亜寒帯気候となります。

欧州連合 (EU)、北大西洋条約機構 NATO)の加盟国であり、通貨はズロチ、首都はワルシャワです。

民族はほとんどがポーランド人で、言語はポーランド語です。主にカトリックを信仰しています。

主要産業は電機電子機器、自動車、食品、金属など。「ヨーロッパの工場」と呼ばれ、様々な第二次産業が盛んです。特にコンピュータやテレビの生産は盛んで、ヨーロッパのテレビ生産の3割を占めています。農業ではポルチーニ茸やライ麦、エスカルゴ、カシスなどが有名です。

ポーランドの略史ですが、建国は10世紀、ヤギェウォ王朝時代には欧州の大国として繁栄しましたが、18世紀後半には隣接するロシア、プロシア、オーストリアの3国に分割され、1795年にポーランドは一旦消滅の憂き目に。

第一次世界大戦後の1918年に独立し主権を回復しますが、第二次世界大戦では再びナチス・ドイツとソ連とによって分割されてしまいます。

大戦後は社会主義国となり、長らくソ連の影響下にありましたが、1989年に民主化への移行を果たします。

このようにポーランドは繁栄と苦難の歴史を有しているのです。


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日本人に人気のポーランドの観光スポットは?

次に、日本人に人気のポーランドの観光スポットはどこなのか調べてみました。

JTBのポーランド観光情報ページでは、

  • ワルシャワ旧市街
  • クラクフ歴史地区
  • ヴィエリチカ岩塩坑
  • ショパンの生家
  • 聖十字架教会
  • アウシュヴィッツ見学
  • 名物料理

などが紹介されています。

このうち5つが世界遺産。つまり日本ではポーランド観光は歴史スポット巡りが主な魅力と捉えられていることが分かります。

以上を押さえた上で、ポーランドの観光ウェブサイトを見ていきましょう。

ポーランドの公式観光サイト

そんなポーランドの公式観光情報サイトは、ポーランド政府観光局が運営するこちらのサイトです。

トップページはこちら!

白地に赤色という、ポーランドの国旗の色のイメージで統一された、シンプルなデザインですが様々な機能に満ちた実用的なウェブサイトという印象です。

「見る&歩く」「遊ぶ&楽しむ」「イベントカレンダー」「ホテルの予約」など様々な面から情報にアクセスでき、見やすさは抜群!

日本語サイトもしっかり完備されています。多言語対応は驚異の23ヶ国語!私が今まで見たサイトで最も言語対応数の多いサイトです。

それから、トップページにはポーランドの首相が自らポーランド観光をオススメするメッセージ動画も掲載されています。ポーランドがいかに観光産業に力を入れているかが分かりますね!

動画はこちら。

さて、ポーランドがおすすめする観光の魅力は何でしょうか?

その答えは、国の概要の解説文「ポーランドについて」の中にあります。

以下、引用します。

「さあ、世界でたったひとつのポーランドへ。

ポーランドはHeart of Europeといわれ、まさに地政学的、文化的に東西ヨーロッパの懸け橋になっているヨーロッパの中央に位置する国です。

国名の語源は「平原」からきているとおり、限りない大平原が広がっています。原生林や林の間を糸のように流れる無数の川は独特の景色をおりなします。しかし、ポーランド゙の自然は、それだけではありません。北方バルト海の美しい海岸、氷河時代に生まれた湖水地方、生命にあふれる美しい森、新旧さまざまの山々、さらには広大な砂丘地帯。砂岩の浸食によって創りあげられたヨーロッパで唯一の景観を誇るストウォヴェ山脈国立公園も、またポーランドにあるのです。これらの手つかずの大自然が、今もあなたを待っています。
ポーランドといえば、日本の多くの方は「ショパン!」と答えることでしょう。でも、キュリー夫人やコペルニクス、ワレサ元大統領、ヨハネ・パウロ2世、アンジェイ・ワイダ監督といった存在もお忘れなく。ポーランドは豊かな歴史と伝統をもつ国で、歴史的遺産の旅は一大ブームとなっています。グニェズノ、プウォツク、クラクフ、そしてワルシャワといった都市はどれも歴史をたどるルートからはずすことのできない魅力を放っています。また、歴史的価値の高い古城では、夏場には中世の騎士物語を彷彿とさせる体験ツアーやショーが開催されていて、訪れた方はしばしのあいだ、中世にタイムスリップすることができます。」

以上を見ると、ポーランドが自らおすすめするポーランド観光の魅力は、まずは大平原やバルト海の海岸、湖や森林、山脈を中心とした美しい自然風景、そしてその豊かな歴史的背景からなる中世の歴史的遺産のようです。

いくつか具体的に見ていきましょう!

聖地巡礼

サイト上部の「見る&歩く」タブをクリックすると、「観光スポット」「ポーランドの諸地方」「都市」「自然」の4つのサブカテゴリが表示されます。

「観光スポット」の最も上位に表示されるのが聖地巡礼。ポーランド観光の一番のオススメと見ていいでしょう。

聖地巡礼というと、最近ではアニメや漫画の舞台になった場所や土地を訪れることをイメージしてしまいますが、こちらは本家本元の聖地巡礼。

聖地巡礼とは本来、宗教上の重要な聖地や霊場などを巡って回ること。

ポーランドは実は毎年数百万人ものカトリック教徒が訪れる聖地。国内には200以上の聖地があるそうです。

例えば、チェンストホーヴァのヤスナ・グーラ修道院には絵画「黒いマドンナ」があり、これを一目見ようと毎年数百万人もの巡礼者がやってきます。

また、グルカ・クラシュトルナはポーランドで最も古い聖地とされ、1079年に聖母マリアが牧夫たちの前に現れたとされています。

ソシニツァにはポーランドで唯一の「聖なる階段」があります。また、ギドレにある幼子を抱く聖母マリアの彫像は毎年多くの人を引き寄せます。

正教徒たちにとって最も大切な聖地とされるグラバルカには、毎年719日になると多くの正教徒たちが十字架を奉納しに集まってきます。

世界遺産

ポーランドには合計13の世界遺産があります。

教会・王城・地下採掘坑・国立公園などバラエティに富んでいますが、中でも「クラクフ歴史地区」1978年に世界遺産登録の制度が始まったときの一番最初の登録遺産の一つであること。

クラクフは中世の街並みがそのまま残っている古都。歴代ポーランド国王の居城であるヴァヴェル城や、ヨーロッパ最大の広場リネク・グウヴヌィ(中央広場)、中央広場の一角にある聖マリア教会、ユダヤ人街などが見どころです。

「ワルシャワ歴史地区」は、戦争によって消失した中世の街並みを忠実に再現したもので、昔からのものではないという点で異質な世界遺産です。世界的に有名な作曲家ショパンはワルシャワ郊外の村の出身で、ワルシャワにはショパン博物館をはじめショパンゆかりの地がたくさんあります。

「アウシュヴィッツ=ビルケナウ ナチス・ドイツの強制・絶滅収容所」には今も世界中から多くの人々が追悼と平和を願って訪れます。

エコツーリズム

ポーランドは古都と宗教都市というイメージがありますが、実はのんびりとエコツーリズムを楽しむこともいいんです!

ポーランドにある200万以上の農場のうち約1万軒(!)の農家では、観光客もホームステイをしながら田舎暮らし体験をすることができます。

農場滞在中には、山岳文化を訪ねたり、サイクリングロードを自転車で走ったり、クロスカントリーで巡る体験をしたり、湿地での野鳥観察やカヤックの体験もできます。

ホストの農家では食事を提供してくれます。地元で取れた健康的な食材を使ったものが多く、パンや自家製の牛乳に自家製チーズ、蜂蜜、ソテーした採れたてキノコなどが使われたお食事ですって。美味しくないはずがありませんね!

農家ステイ農場の中には、ミニ動物園を併設しているところや、ニワトリのエサやりや牛の乳搾りの体験をさせてくれる場合もありますので、家族連れの旅行にピッタリですね!

地底探検

ん?地底探検?面白そう!

ポーランドは実は洞窟や地下トンネル等の宝庫。国内には9つの洞窟、10の軍事施設跡、17の鉱山と地下回廊、地下室や酒蔵庫などがあり、そのほか地下墓地やトンネルに至っては無数にあるとのことです。

「ヴィエリチカ岩塩坑」」は世界遺産に指定されているものや、クシェミオンキ・オパトフスキェにある新石器時代の鉱山など、世界からの観光客でにぎわう名所も少なくありません。

レストランやバスケットボール用のコート、礼拝堂などが設けられているボフニァ岩塩坑では結婚式を挙げることもできたり、クラクフの中央広場一帯に拡がる地下倉庫にはレストランが集まるなど、地底には単に冒険・探検する以外の楽しみ方もたくさん。

地底探検は絶対に忘れられない思い出になりそうですね!

グルメ

ポーランドの代表的なグルメは何でしょうか?

ウェブページでは、きのこクリーム、ザリガニのサワークリームがけ、ピェロギの大皿盛が紹介されていました。これらはどれもポーランドの伝統的なレストランメニューとのこと。

また、ヴロツワフにあるレストラン「ピヴニツァ・シフィドニツカ(Piwnica Świdnicka)」は、何と1273年から営業を始めたとのこと!

ゲーテやショパンも訪れたと言われるこの名店、ポーランドの伝統料理を楽しみたいならマストですね!

お店の画像はこちら!中世にタイムスリップ!

まとめ

いかがでしたか?

日本ではポーランド観光は歴史スポット巡りが楽しみと考えられていますが、公式観光サイトを見ると、地底探検やエコツーリズムなど様々な楽しみ方ができることが分かりました!

皆さんも機会があれば是非ポーランドを訪れてみてはいかがでしょうか?

こちらもどうぞ!→世界の公式観光サイトが伝える旅の魅力に迫る!コロンビア編

こちらもどうぞ!→世界の観光サイトをご紹介!(セネガル)その1

こちらもどうぞ!→W杯はなぜ4年に一度?その歴史やオリンピックとの関係など


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