空が急に暗くなったと思ったら、雷や激しい雨とともに、ひょうが降ってくることがあります。
空の上からあんな氷の塊が降ってくるのって、本当に不思議ですよね。
でもひょうはナメたらアカンですよ。時にはゴルフボール大のひょうが降り注ぎ、死者を出すことも…!特に5〜6月頃はひょうが多い季節なので注意が必要です。
そこで今日はひょうのメカニズムや対処の仕方などを調べてみました!
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ひょうが降るメカニズム
気象庁は、ひょうは「積乱雲から降る直径5mm以上の氷塊」と定義しています。
ひょうは漢字では「雹」と書きます。
そんなひょうは、どうやってできるのでしょうか?
ひょうは上昇気流を持つ積乱雲の中で発生します。
積乱雲の中では地上から上空に向かって強い風が吹いており、上空に吹き上げられた空気は冷やされ、氷のつぶができます。
この氷のつぶは落下してくる時、また上昇気流に巻き上げられて上空に上がっていき、その時に細かい水のつぶがくっついて凍り、大きくなります。
これを繰り返すたびにひょうは大きくなり、重さを増していきます。
やがて上昇気流がこの氷のつぶの重さを支えきれなくなったり気流が止んだりすると、地上に降ってきます。これがひょうになるのです。
ひょうと似たもので「あられ」がありますが、あられは直径が5mm未満のものを指し、大きさによって呼び分けています。
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ひょうが発生しやすい時期は?
ひょうは積乱雲が発生しやすい夏に多くできますが、夏は地表付近の気温が高いため、降ってくる前に溶けて雨になりやすいです。
むしろ、5月~6月頃にひょうは降ってきやすいとされています。
これまでで最大のひょうは?
ひょうの大きさは数ミリのものが多いですが、時に数センチにまで成長し、ゴルフボール大となることもあります。
これまでで世界最大のひょうは、1917年6月29日に埼玉県大里郡熊谷町(現熊谷市)に降ったもので、この時はカボチャ大のひょうで直径29cm以上(!)、重さ3.4kg(!!!)とされています。
…マジすか。こんなものが直撃したらたまったものではない。身の毛がよだつとはこのことです。
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ひょうが降ってきたらどうすればよいの?
ひょうを絶対になめてはいけません。
こちらの動画をご覧ください。まるでミサイル攻撃です。
そして、1933年6月に兵庫県中央部で降ったひょうは直径4~5センチもの大きさがあり、死者10名、負傷者164名、住宅の全壊198棟という甚大な被害を出しました。これは国内最大のひょうの被害と言われています。
時には死者も出すひょう。もし降ってきたら、すばやく家の中かひさしの下に隠れるようにしましょう。
ひょうは短時間で終わることが多いので、雨宿りして様子を見ることが一番です。
まとめ
いかがでしたか?
もしひょうが降ってきても、落ち着いて行動したいものです。もちろん出会わないことが一番ですけどね!
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