インバウンドの仕事をしたことがある著者がいつも思うのは、「日本人と外国人の好みは必ずしも一致しない」ということ。
日本人がオススメする観光地や観光スポットが、必ずしも外国人に受けるとは限りません。
そこで、海外の各都市が運営する観光情報ウェブサイトでは、どういった観光スポットや内容をPRしているのか、日本人が求めるポイントと同じなのか・違うのかが気になり、調べてみることにしました。
今回は、ワールドカップ初出場を決めて盛り上がる中米・パナマ。
その観光情報公式ホームページから読み解く、パナマ一押しの観光の魅力に迫ります!
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Contents
パナマってどんな国?
まずはパナマについてざっとおさらいしておきましょう。
パナマの正式名称は「パナマ共和国(República de Panamá)」。
北アメリカ大陸と南アメリカ大陸のちょうど境に位置し、東西に細長い国家です。
面積は75,517㎢。北海道より少し小さいくらいの国土に、約400万人が住んでいます。
首都はパナマシティーです。
公用語はスペイン語。
民族は混血が70%と先住民が7%で、宗教はキリスト教カトリック。
気候は熱帯性気候で、乾季と雨季があります。降水量が非常に多いため、水力発電が多く活用されているんですよ。
通貨は基本的に米ドルが流通していますが、硬貨のみバルボアという独自通貨が流通しています。(1バルボア=1米ドル固定制。)
主要産業は第3次産業で、パナマ運河運営や中継貿易、金融、商業、不動産業等でGDPの約8割を占めています。一人当たりGDPは中米で最も高く、裕福な国と言えます。
パナマの成り立ちですが、1501年にスペインがこの地にたどりつき、1519年にスペインの植民地となった後は、ヨーロッパの南米植民地化にあたって交通の要衝として栄えます。
1821年にはスペインから独立、1903年にはアメリカ合衆国の主導によりコロンビアから独立し、パナマ運河が建設されます。
パナマはその後、長らくアメリカ軍が駐留し、アメリカの影響下にありましたが、ナショナリズムの高揚から独立を目指す運動も盛んに。
1999年にはパナマ運河の主権がアメリカから返還され、パナマはアメリカからの完全な独立を果たしました。
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日本人に人気のパナマの観光スポットは?
次に、日本人に人気のパナマの観光スポットはどこなのか調べてみました。
「パナマのカリブ海沿岸の要塞群:ポルトベロとサン・ロレンソ」
「ダリエン国立公園」
「パナマ・ビエホ古代遺跡とパナマの歴史地区」
の3つのスポットが紹介されています。
3つのうち2つがスペイン植民地の頃の遺跡・旧跡となっていることから、日本ではパナマ観光は歴史スポットが見どころと考えられていることが分かります。
以上を押さえた上で、パナマの観光ウェブサイトを見ていきたいと思います。
パナマの公式観光情報ホームページ
パナマの公式観光情報ホームページは、パナマツーリスト局が運営する
「Visit Panama」です。
トップページはこちら!
写真を全面に活用し、ビジュアルで分かりやすく組み立てているのと、機能がシンプルにまとめられており、パナマの魅力を簡単に知ることができる好ウェブサイトです。
さて、パナマがおすすめする観光の魅力は何でしょうか?
その答えは、サイト中央にあるカラフルで大きな5つのカテゴリーボタンでしょう。
ここには「自然(Nature)」「太陽とビーチ(Sun & Beaches)」「文化(Culture)」「市街地(City)」「ビジネス(Business)」が並んでいます。
ここではビジネスをのぞく4つのカテゴリーごとに面白そうな魅力を探っていきましょう。
まずは「自然」。
…ん?ボタンをクリックしても画面が何も変わりません。
もしかしてサイトの不具合かもしれませんね。復旧したら改めて見てみますので!
気を取り直して、それでは画面上部の「行くべき場所(Where to go?)」を見てみることにしましょう。
このボタンにマウスポインタを合わせると、パナマ国内8箇所の観光スポットが一覧に表示されます。いくつか見ていきましょう。
ボカス・デル・トロ(Bocas del Toro)
ボカス・デル・トロは、パナマの西端にあるビーチリゾートで、レストランやショップ、ナイトクラブも集まっています。
熱帯雨林も広がり、多様な植物や動物が集まる場所でもあります。
ビーチリゾートやマリンスポーツを求めるなら、選択肢の筆頭に入ってくるスポットと言えるでしょう。
コクレ(Cocle)
コクレは、パナマの中央に位置する森林地帯で、クライミングや登山、バードウォッチングなどのグリーンツーリズムが楽しめるアントン・バレー(Anton’s Valley)やコペ(El Cope)などが有名なスポットです。
また、山の輪郭が上を向いて横たわった少女の形に見える山「インディア・ドルミーダ(India Dormida)」があるのもコクレです。
下の動画サムネイルをご覧ください。女性が顔を右側にして仰向けに横たわっているように見えませんか?
コロン(Colon)
コロンはパナマ市の北部に位置し、ガトゥン川の河口にあって海に面する街。ポルトベロ(Portobelo)に残る5つの要塞跡と、サン・ロレンソ(San Lorenzo)要塞の遺構からなる世界遺産「パナマのカリブ海側の要塞群」があります。
ロス・サントス(Los Santos)
ロス・サントスはパナマの南にあり、トウモロコシやコーヒー、サトウキビの栽培や牧畜が盛んな地域です。また、ヴェナオ(Venao)などのサーフィン好きは外せないサーフスポットもいくつかあります。
パナマ(パナマシティー)(Panama)
パナマの首都。国際的でダイナミックな都市で、近代と伝統が一体となり、陽気で落ち着いた雰囲気を感じる都市です。
旧市街で博物館を訪れてパナマの歴史を学んだり、世界遺産であるパナマ・ビエホ(Panamá Viejo)で大公開時代や海賊が活躍していた頃に想いをはせるのも楽しみです。
また、パナマの代名詞といえるパナマ運河も外せないスポット。
思わず見とれてしまう美しいインスタ画像集
サイト上部の「行くべき場所」の右隣には「イベント&祭り(Events & Festivals)」のタグが。ここでは日付ごとにパナマ全土で行われるイベントとお祭りを調べることができます。
多様なイベントがパナマ観光の売りの一つであることが分かります。
多言語対応はスペイン語と英語の2言語のみ。
パナマを訪れる人はこの2言語を話す国の人でほとんどを占めるのでしょう。
アジアの言語が一つも見当たらないということは、アジア人の訪問者数は少なく、アジア人にまだ「発見されていない」スポットと言えそうですね。
最後に、ホームページの下部には、美しいパナマの画像がずらりと並んでいます。
これはインスタグラム上の画像を表示させているもので、画像ごとにいいね!とコメントの数が表示され、どの画像が人気なのかが一目で分かるようになっています。
パナマのアカウントは7.3万人のフォロワーを集めており、人気のようです。皆さんもフォローしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
日本ではあまり知られていないパナマ、その魅力がバッチリ分かる素敵なウェブページでした。
皆さんも機会があれば是非訪れてみてはいかがでしょうか?
こちらもどうぞ!→世界の公式観光サイトが伝える旅の魅力に迫る!コロンビア編
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