いよいよ6月に開催を控えるサッカーのロシアワールドカップ。
ハリルホジッチ監督の電撃解任はありましたが、それでも日本代表の活躍には期待が高まります。
ところでワールドカップはなぜ4年に一度開催されるのか?
4年に一度といえばオリンピックを思い浮かべますが、調べてみると、やはりオリンピックとの関係があることが分かりました。
ワールドカップの歴史とともにご紹介します!
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FIFAのなりたち
国際サッカー連盟(FIFA, Fédération Internationale de Football Association)の公式ホームページによれば、サッカーの公式に記録に残る初の国際試合は、1872年に行われたスコットランド対イングランドの試合ということです。
当時、世界的にサッカーの人気や認知度は、現在と比べて雲泥の差がありましたが、その後1900頃までには、サッカー人気は世界で急速に高まっていきました。
そんな中、FIFAは1904年5月に設立されました。
キックオフメンバーは、フランス、ベルギー、デンマーク、オランダ、スペイン、スウェーデン、スイスの7カ国。
いずれもヨーロッパの国でしたが、その後数年間のうちに南アフリカやアルゼンチン、チリ、アメリカなどのヨーロッパ以外の国もFIFAに加盟。
FIFAはすぐにヨーロッパ大陸を超えた世界的な組織となっていきます。
プロによる世界大会を志向するFIFA
さて、当時サッカーはまだ正式なスポーツ競技とはみなされていませんでした。
1908年と1912年のオリンピックで、サッカーは正式な競技ではなくエキシビジョンとして開催されます。
一方で、FIFAはサッカーの大きな国際大会を開催したい、それもプロ選手の参加による競技を望んでいました。
しかし、国際オリンピック委員会(IOC)は当時、アマチュア主義を貫いていたため、FIFAとの考え方の違いが表面化します。
プロ選手もオリンピックに参加させたいというサッカー界の主張を、オリンピック委員会は拒否しつづけていたのです。
そのような中、1924年のパリ五輪のとき、サッカー競技は初めてFIFAの規則にのっとって、トーナメント形式で開催されました。
この時はウルグアイが優勝。続く1928年のアムステルダム五輪でウルグアイは連覇を達成。
この2回の大会でサッカー競技は大きな成功を収めます。
FIFAはこの成功を受け、プロ選手によるサッカーの独自の世界大会を開催したいという思いをいよいよ強くしていきます。
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初のW杯
1928年に開催されたFIFAの会議では、プロ・アマを問わずサッカーの世界一を決める世界大会を開催することに合意。
つまり、サッカーはオリンピックと決別し、独自の大会をオリンピックの中間にあたる年に開催することに決定したのです。
つまり、この時、ワールドカップは4年に一度開催されることになったのです。
1929年の会議では、1930年の独立100周年を控えて盛り上がるウルグアイを第1回ワールドカップの開催国に決定します。
しかし、ヨーロッパは当時経済危機の真っ最中。南米で開催されるワールドカップにチームを派遣することに難色を示します。
ヨーロッパから参加したのは、フランス、ベルギー、ルーマニア、ユーゴスラビアの4カ国のみで、これに南米7カ国と北米2カ国を加えた合計13カ国で争われました。
こうして、最初のFIFAワールドカップは1930年7月にウルグアイで開催され、地元ウルグアイが初代優勝国となりました。
サッカーのワールドカップはこの時、スポーツイベントと財政的な面の両方で大きな成功を収め、その後のW杯の発展につながっていくのです。
まとめ
いかがでしたか?
こうして見ると、ワールドカップはオリンピックに対抗する形で始まったので、その開催も五輪を意識して4年に一度になった、と言えるのではないでしょうか。
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