アルマーニ制服騒動に見る日本の少子高齢化

泰明小学校のアルマーニ制服導入が波紋

興味深いニュースが伝えられています。

東京・銀座にある区立小学校・泰明小学校が、今年4月から「標準服」をイタリアの高級ブランド「アルマーニ」のものに変更することを決めました。

「標準服」は義務ではありませんが、事実上の制服とも言われ、帽子や靴下も含めてそろえると総額約8万円と高価になります。

現在の標準服の値段は約1万8000円、この実に4倍以上に。

一部の保護者からは不満の声が上がっているとのことです。

泰明小学校はアルマーニ社製の制服の導入を決めた理由として、「銀座にある学校らしさ」「視覚から受ける刺激による “ビジュアルアイデンティティー”の育成は不可欠」という理由を掲げています。

この話題は国会でも取り上げられ、麻生太郎財務相や希望の党の寺田学議員などが苦言を呈しています。

多くの人は、ニュースを聞いた第一印象は、

「は?8万円?高すぎだろ!」

と思うのでは。私もそう思いました。

学校側は導入の理由に「銀座の学校らしさ」「ビジュアルアイデンティティーの育成」挙げていますが、正直すんなりと理解できるものではないという印象です。

私にも小学生の子どもがいますが、4月から制服代が急に4倍になると言われたら、学校に乗り込んで説明しろ!と詰め寄るかもしれません(笑)

だって子どもたちは外で遊びまわりますし、遊べば服は必ず汚れますから。

それを考えればスペアを1〜2着は用意しないと回りません。8万円×3着=24万円・・・絶対ありえない(笑)

この件はテレビのニュースでも多く取り上げられており、街の人の声も伝えられていますが、皆さんの受け止めもおおむね「高価すぎる」「不必要では」というもののようです。

常識で考えたら批判にさらされそうなのは火を見るより明らかなこの判断。

しかし、そうした予想にもかかわらず、あえてこの決断をしたのには、何かしら意図や背景があるのかもしれないと考えました。


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アルマーニ制服導入の背景は少子高齢化?

アルマーニ制服導入に一部の保護者から批判が上がっているようですが、保護者全員の総意とまでは伝えられていません。

むしろ許容、いや歓迎すらしている保護者もいるのではないでしょうか。

学校側の決断の背景に何があるのか私なりに考えてみました。

一つは少子高齢化の影響

子どもの数と世帯平均の子どもの数がともに年々減少している一方で、子ども一人にかける教育費は、小学生・中学生については上昇傾向にあります。

少ない子どもにお金をかけてより良い教育を受けさせようという親の意識が高まっていることが、塾などの直接的な教育費だけでなく、制服などの周辺費用にもお金をかけて構わないと考える土壌を作っているのは間違いないのではないでしょうか。

もう一つは、銀座という立地条件

同小学校は、東京都中央区の「特認校」の一つとなっています。本来なら公立学校は指定された学区に住む子どもだけが通いますが、商業地域で住んでいる子どもが少ないなどの事情がある「特認校」は、区内全域から児童を受け入れています。

このため、同校の学生の中にも区外から通う生徒が多いようです。

銀座という立地ブランドを求めて遠くから我が子を通わせる親は一定数いるものと思われます。

高級ブランドの制服が、他の一般的な小学校との更なる差別化につながると考えることは何ら不思議ではありません。

こうした背景が、我々一般庶民から見るとありえないアルマーニ制服の導入を生む土壌を形作っているのかもしれません。

今後の推移に注目したいと思います。


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