2017年の今年は台風が到来する時期が早く、特に超ノロノロの台風5号にはさんざん振り回されましたね。
ところで、そもそも台風って何?
そして、どんな性質をもっているの?
そんな疑問がわいたので、さっそく調べてみました!
以下、気象庁ホームページの内容を私なりに分かりやすくまとめた内容です。
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そもそも、台風とは?
まずは「台風」の定義を確認しておきましょう。
気象庁ホームページによれば、台風は、「熱帯低気圧」のうち北西太平洋または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ秒速17メートル以上のもの、と定義されています。
つまり、日本の近海にあり、一定規模以上の熱帯低気圧のことを「台風」と呼ぶのです。
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台風の性質
では、台風はどんな性質をもっているのでしょうか。
台風は、上空の風に流されて動き、また、地球の自転の影響を受けて、北へ向かう性質を持っています。
ところで、低緯度の地域(北のほう)では、通常は東風(東から西に向かって吹く風)が吹いているため、台風は一般的に西へ流されながら次第に北上し、上空で強い西風(偏西風)が吹いている中・高緯度では、台風は速い速度で北東へ進む、とされています。
台風は南東から北西に進み、次にV字型を描いて北東に向かいながら消えていくイメージがありますが、この動きはこうした台風の性質によるのです。
もちろん、その時の風や気温などの気象状況によって変化しますが、こうした台風の性質を知っておくと、動きをある程度予測することができます。
台風ができるメカニズム
では、台風はどのようにして発生するのでしょうか?
台風は暖かい海面から供給された水蒸気が凝結して雲粒になるときに放出される熱をエネルギーとして発達します。
なので暖かい南方の海上で発生しやすいのです。
一方で、台風は移動するにつれて、海面や地上との摩擦により、絶えずエネルギーを失っていき、勢いが小さくなります。
日本付近に接近してくると、台風の上空に寒気が流れ込むようになり、次第に台風本来の性質を失って「温帯低気圧」に変わっていきます。
あるいは、熱エネルギーの供給が少なくなり衰えて「熱帯低気圧」に変わることもあります。
台風が東北や北海道あたりまで北上してくると、温帯低気圧や熱帯低気圧に変化し、いつの間にか消滅するイメージありますよね。それは、台風にエネルギーを供給してくれる暖かい海域から離れて北上すればするほど、エネルギーの供給量が減少していくからなのです。
台風の大きさ
天気予報ではよく「大型で強い台風」などと呼びますが、台風の大きさはどのように決まるのでしょうか?
気象庁は台風の勢力を示す目安として、風速をもとに台風の「大きさ」と「強さ」 で表現します。
まず、「大きさ」は強風域(風速15m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲)の半径によって2つに区分されます。
強風域の半径が800km以上の台風は「超大型(非常に大きい)」、500km以上~800km未満は「大型(大きい)」と表現されます。
次に、「強さ」は最大風速で区分されます。
最大風速が54m/s(105ノット)以上は「猛烈な」、44m/s(85ノット)以上~54m/s(105ノット)未満は「非常に強い」、33m/s(64ノット)以上~44m/s(85ノット)未満は「強い」となります。
この「大きさ(=半径)」と「強さ(=風速)」を組み合わせて、「大型で強い台風」という表現と台風の大きさを表現しているのです。
ちなみに「暴風域」という言葉もよく耳にしますよね。
これは風速25m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲のことを指します。
「暴風域」は円形で示されます。
この円内は暴風がいつ吹いてもおかしくない範囲を表しています。
まとめ
いかがでしたか?
台風の定義や性質、発生のしくみ、大きさなどを私なりに分かりやすくご紹介しました。
台風について正確な知識を持っておけば、台風に関する情報もきちんと読み解くことができ、正しい行動につなげることができますね。
今年は台風、あまり来ませんように!
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