ハロウィン料理って何?と聞かれると、実は答えに困ったりしませんか?
そう思い、Googleで調べてみました。
ついでに本場外国のハロウィン料理も調べてみよう!と思いまして、日本語で「ハロウィン 料理」、英語で「Halloween food」と画像検索してたところ・・・
何これ?何か雰囲気に違いがある。
日本はかわいらしいオバケやカボチャのオバケをモチーフにした料理が多い。
それに対して、英語検索ではグロテスクなものやリアルな料理が多く表示される。
この違いって何なの?
それを調べるため、海外のハロウィン料理の歴史を調べてみました。
そこで分かった5つの歴史を押さえれば、あなたもハロウィン博士間違いなし!
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サムハイン(Samhain)
以前のブログでもご紹介したとおり、ハロウィンは古代ケルト人のサムハイン(Samhain)の祭典にさかのぼる、世界でも有数の歴史ある祭典です。
サムハインは「夏の終わり」という意味です。ケルト人は、実りをもたらしてくれる夏が終わり、冬に切り替わるサムハインの日には、霊が街中をさまようと信じていました。
一方で、霊は未来を預言できる存在であるとも考えられていました。
霊とお近づきになり、自分たちの将来の幸運を願うため、彼らは霊に食べ物とワインを霊に供えました。
この習慣が古代ハロウィンの起源の一つとされています。
霊の存在を信じるところや、霊に食べ物を供えて幸せを願うところは、日本人の宗教観ととても近いものがありますよね。
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ポモナ(ポモーナ、Pomona)
ポモナ(ポモーナ、Pomona)とは、ローマ帝国の時代に信じられていた、果樹園と豊穣の女神です。
かつてローマ帝国の人々は、11月1日になると、ナッツやリンゴ、その他の果樹園で採れる果物をポモーナに供える習慣がありました。リンゴは当時、愛と豊穣の象徴と考えられていたのです。
時代を経て、ローマ帝国がヨーロッパ全土に拡大し、ケルト文化との融合が起こるにつれて、サムハインの祭典とポモナの祭典は、その類似性から次第に融合が進んでいったと言われています。
この過程でハロウィンの祭典が世界性を獲得していったのですね。
ソウルケーキ(Soul Cake)
時は流れ、西暦835年。
ローマ・カトリック教会は11月1日を諸聖人を祝う日に定めました。
聖人の日には、食べ物とワインを先祖の霊に捧げていたのを、かわりに「ソウルケーキ(Soul Cake)」という料理を作るようになっていきました。
ソウルケーキは直訳すると「魂のケーキ」。
ソウルケーキは今でいうビスケットに似たものであり、貧しい人々に分け与えられました。
時が経つにつれ、若者がドアからドアを渡り歩き、お金や食べ物と交換に歌を歌うように変わっていきました。
これが現在のトリック・オア・トリートにつながっているとも言われています。
リンゴ
一方、サムハインの習慣はやがてアメリカ大陸に伝えられ、そこでリンゴをかじる習慣へと変わっていきました。
リンゴと言えばポモナであり、ここにポモナの名残りを見ることができます。
リンゴをかじるゲームは、特にイギリスで伝統的に行われてきたものとされ、未婚の若い男女が木から吊るしたり水に浮かせたリンゴを手をつかわずにかじるのを競ったと言われています。
最初にリンゴをかじるのに成功したものは、次に結婚できるものとされました。ブーケトスと一緒ですね。
また、若い女性はリンゴをむいて皮を地面の上に置き、リンゴの皮が未来の夫の名前を示す占いを楽しんだとも言われています。
カボチャ
サムハインやポモナ、諸聖人の日にまつわる古代の習慣のいくつかは、19世紀までにアメリカ大陸に伝えられました。
元来は、ジャガイモやカブをくり抜き、家の窓際に置いて、先祖の霊を迎えるために使われましたが、この使用する野菜はアメリカでは早々とカボチャに置き換えられ、サイズもより大きなジャック・オー・ランタンとなっていきました。
(関連記事)ハロウィンの機会に知っとこう!そもそもカボチャの名前の由来って?
まとめ
日本におけるハロウィンは、ヨーロッパやアメリカのような文化的背景を持たないため、こうした背景は重視されず単なるお祭りと捉えられているため、多くの人に受け入れられる形で広まっているのだと考えられます。
一方で、世界のハロウィンはこのように長い文化的・歴史的な背景を持っているのです。
これらがハロウィン料理の捉え方にも反映されているのでしょう。
日本でもハロウィンのこうした背景が知られるにつれて、ハロウィン料理も代わっていくのかもしれませんね。
個人的にはグロテスクな料理はどんなに美味しくても勘弁ですが(笑)
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