2016年には市場規模がバレンタインデーを上回り、クリスマスに次ぐイベントになったハロウィン。日本でもますます盛り上がりを見せていますよね!
でも、そもそもハロウィンって何のイベント?その由来や意味は意外と知られていないのでは?
ハロウィンに行われるコスプレやトリック・オア・トリート、カボチャが使われる理由を含め、調べてみました。
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ハロウィンの由来
世界的には、ハロウィンは最も歴史があるお祭りの一つとされ、クリスマスの次に有名なお祭りと言われているんです。
ハロウィンは、元来はイギリスや北ヨーロッパに住んでいたケルト人の宗教儀式に由来するものであり、その歴史は実に2000年前にまでさかのぼります。
ハロウィン(Halloween)という言葉は「All Hallows Eve」という言葉に語源を持ちます。All Hallows Eveとは諸聖人の日の前夜という意味です。
ケルト人の暦の年末は10月31日であり、この日に行われる儀式はサムハイン(Samhain)の祝宴といって、ケルト人たちは死を敬う祝宴を行うのがならわしとなっていました。
サムハインは年の終わりであるとともに「夏の終わり」でもあり、11月からは寒く厳しい冬を迎えます。ドルイド僧たちは夏の終わりに際して大きな焚き火を囲み、翌年の豊作を願ったのです。
ローマ帝国の拡大にともない、サムハインの祭りはキリスト教と一体化していき、現在の形になったと考えらえれています。
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コスプレの由来
渋谷のハロウィンコスプレは何でもありですが、ハロウィンにおける正しい変装のやり方があるみたいですよ。
古代ケルト人は、10月31日の日には霊やゴーストたちが国中をさまようと信じていました。
彼らは外出する際に、ゴーストに人間であることを認識されないように、マスクをつけたりコスチュームを着るようになったと言われています。
ゴーストの真似をして「俺たちも同じゴーストだから攻撃すんなよ!」という意味ですね。
ということは、ハロウィン時のコスプレは、怖くて恐ろしいものに変装するのが正統なやり方ということなんですね。
「トリック・オア・トリート」の由来
子供たちが仮装して家々を訪ねてまわり、お菓子をねだるのが「トリック・オア・トリート(Trick or Treat)」ですが、その由来は何でしょうか?
古代ケルト人は、霊の存在を信じていました。すべての霊は良いとは限らず、悪く忌まわしい霊もおり、そんな霊たちが悪さをしないよう、霊に貢物を施すことで、翌年の豊作を願ったのです。
この風習が現在の「トリック・オア・トリート」になったと言われています。
カボチャを使う理由とは?
ハロウィンでは大きなカボチャを顔の形にくりぬき、ランタンにして飾りますよね。あれは「ジャック・オー・ランタン(Jack ‘O Lantern)」と呼ばれます。でもなぜカボチャを使うのでしょうか?こちらの習慣も古代ケルト人にさかのぼります。
その昔、ジャックという貧しい男がおり、生前に悪魔をだましたことから、死後、ジャックは天国にも地獄にも行けず、死後の世界をさまようことになってしまいました。ジャックはカブの中をくりぬき、石炭のかけらをその中に入れ、ランタンに仕立てて、悪霊が近づかないようにしました。
その後、悪霊を退けるため、サムハイン祭の時にこの習慣がに行われるようになり、やがてハロウィンがアメリカ大陸に伝わった後、アメリカで生産量が多かったカボチャがカブに代わって使われるようになったと言われています(カボチャのほうがカブよりもくりぬきやすいというのも理由のひとつらしい)。
スコットランドでは現在でもカブが使われているようですよ。
(関連記事)ハロウィンの機会に知っとこう!そもそもカボチャの名前の由来って?
まとめ
今年も盛り上がりを見せるであろうハロウィン。よりハロウィンを楽しんでいただくために、以上がお役に立てば嬉しいです。
ハッピー・ハロウィン!
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